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2012-05-08 [米澤穂信]

 米澤穂信さんの「愚者のエンドロール」を読みました。
 ー文化祭を控えた夏休みの神山高校。奉太郎達は2年F組が制作したビデオ映画の試写会に招かれる。廃村を調査した高校生達が劇場に辿り着いた時、1人の少年が腕を切り落とされて死ぬ。しかし、映画はそこで終わってしまっていた。誰が彼を殺したのかを推理してほしいというF組の「女帝」冬実。奉太郎は乗り気じゃなかったが、「わたし、気になります」というえるの好奇心には勝てず……ー
 今回は学園祭用に制作したビデオ映画が舞台。これは巧いなあと思いました。普通の高校生がそんな簡単に嵐の山荘とかに閉じ込められて死体とご対面なんて、まずあり得ないわけで。途中で終わってしまった映画の推理ならいくらでも。制作したクラスの人達がまた一癖も二癖もあって大変です。しかし、奉太郎が結論の1つに辿り着いた後、皆が異論を唱えるのが苦いなあ。エンドロールのチャットも。奉太郎が逆ギレ体質じゃなくて本当に良かった。個人的にえるのことがあまり好きになれないのも、あのラストシーンを読んでしまったからかもしれません。

愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2002/07/31
  • メディア: 文庫



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