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ジャン=フランソワ・パロ ブログトップ

2010-01-17 [ジャン=フランソワ・パロ]

 土曜日に仕事だと休んだ気がしません。掃除して〜洗濯して〜HDDに溜まったものを片付けて〜ちょっと本を読んだらもう夕方だ。明日からの一週間がとてつもなく長く感じます。こういう時にきっと「サザエさん症候群」に罹るんだろうなあ。

 「戦う司書」のアニメにユキゾナさんとユーリさんが登場。が、原作と別人だ。特にユーリさんは自分の胸の大きさを気にしたり、スケスケ衣装で機関銃を担いだり、酔っぱらって「殺しますわよ」なんて言わない人だろう。次回にようやく忘れ去られたヴォルケンの物語が始まりますが、早々に天国が出てきちゃったので、本当に最後までやる気だな?櫻井ボイスのルルタが楽しみ。もうすぐ原作の最終巻も発売されるのでそちらも楽しみ。
 「デュラララ!!」は前回の帝人達が池袋を彷徨っている間に大人組が何をしていたのかというお話。これからもこういう表裏的な進行なんでしょうか。シズちゃん成分が圧倒的に足りないけれど、次回にガンガン自販機を投げ飛ばしてくれそうで期待してます。新羅も初登場。思ったより高めの福山さん声でした。それにしてもこの作品、DVDがメチャクチャ高いな。2クールなのに1巻に2話しか入っていないって阿漕ですよ。しかもおまけに原作者の外伝小説と来た。以前、「今日からマ王」のDVDでも全巻購入すると外伝小説がつきます特典があって、放送期間が長かったのでさすがに買えないなあと諦めましたが、「デュラララ!!」外伝小説読みたい……。

 ジャン=フランソワ・パロの「鉛を呑まされた男」を読みました。ニコラ・ル=フロックシリーズの第2弾です。
 ー1761年、ルイ15世の娘アデライード王女の観劇の為、護衛の任務に就いたニコラ。しかし、その最中に王女の側近であるリュイセック伯爵の長男が自宅で不審死を遂げたという報せが入った。醜くしぼんだ老人のような姿で死んでいた若き子爵。現場は密室で父親の伯爵は自殺を主張する。だがニコラは殺人であると直感し捜査を開始するが、権力による妨害に悩まされる。伯爵は何を隠しているのか。ー
 相変わらずパリは汚い。冒頭の観劇シーンもせっかく絹のドレスで着飾ってきたというのに、靴は馬糞まみれの泥がこびりついた床の上に立ち、入浴しない為に体臭がひどくてご婦人方は扇子で必死に匂いを遠ざけ、それでも駄目で気付け薬をかがないと立っていられないくらいに臭い。王女を迎えての観劇中に側近の息子が不審死を遂げる。当時のフランスでは自殺は重罪とされて財産も名誉も没収されてしまいます。なので伯爵的には殺人にしてもらった方が良いのに、何故か強硬に自殺を主張します。そのうえ、ニコラに何かを打ち明けようとした伯爵夫人も命を落とします。王室や宗教団体の対立、王室内でも王女と寵姫の対立と抗えない力に立ち向かうニコラは前作同様、妄想癖で女性に甘くて、今回もしっかり襲われてます。第3作がもうすぐ出版されるそうですが、舞台はなんと10年後。ルイ16世とマリー・アントワネットの成婚祝賀の花火大会が舞台だそうです。30歳のニコラ、想像つかないな。

鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)

鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)

  • 作者: ジャン=フランソワ パロ
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2009/08/10
  • メディア: 文庫



2010-01-10 [ジャン=フランソワ・パロ]

 「デュラララ!!」のOPは「バッカーノ!」みたいにめまぐるしくて気に入りました。登場人物多いなあ。場面転換が速いのでながら見できないです。しかし豪華なキャストだなあ。これだけ良い声が集まると幸せな気分になれます。

 ジャン=フランソワ・パロの「ブラン・マントー通りの謎」を読みました。先日CSで放送された「王立警察ニコラ・ル・フロック」の原作です。ドラマでは第3〜4話として放送されましたが、原作ではこちらがニコラ初登場です。
 ーイギリスとの戦争に明け暮れていた1761年・ルイ15世治下のフランス。ブルターニュで公証人見習いとして働いていたニコラ・ル・フロックは、突然養父に命じられてパリへと向かう。ニコラは、パリ警察総監ド=サルティンの元で見習い警視として働き始める。サルティンはニコラにラルダン警視失踪事件の担当を命じる。経験も実績も無い自分が何故命じられたのか悩みつつ捜査にあたるニコラだったが、事件はやがて陰惨な殺人事件に発展する。誰が殺されて誰が行方をくらませたのか。そしてその事件の裏には王宮を脅かす書簡の存在があったー
 ドラマのニコラは頭の回転が速くてデキる人(しょっちゅう襲われてたけど)でしたが、原作だと少々妄想癖があって悩みがちで一人でぐるぐるしている人です。名付け親の娘のことが忘れられないのに、ちゃっかり他の女性と付き合っているところがフランス男だな。ミステリとしても面白かったですが、この時代のパリの描写が凄かった。花の都パリというのは現代の話であって、この時代は悪臭の都パリです。凄まじく臭い街であり、不衛生極まりない。これじゃペストも流行るでしょう。ニコラの情報屋に移動便器屋という人がいます。公衆トイレのないパリでは外出中にトイレに行きたくなった場合はこの人にお世話になります。なんと衝立と桶を持っていてそこで用を足すというもの。女性はどうするんだろう。肉屋は店先で家畜を解体するので、石畳の道は血だまりが当たり前のように広がっているし、医大の解剖実演に使った遺体は葬るどころかセーヌ川に放り込んでるし。この時代日本は江戸時代ですが、農耕民族故に汚物は貴重な肥料だったからパリより格段に清潔な街だったな、きっと。街並の描写と共に料理の描写もなかなかです。美味しそうですがラードを大量に使うので身体には良くない。ニコラの面倒を見るノーブルクールは通風で苦しんでいます。ニコラは若くて周囲の人から危なっかしく見られるのか、やたら年上の人から可愛がられます。ノーブルクールは勿論、部下となるブルドーやラルダン家の料理女であるカトリーヌ、ノーブルクール家の執事や料理女にも我が子のように愛されまくりです。架空の人物と実在の人物が入り交じっているので、歴史ものとしても楽しめます。

ブラン・マントー通りの謎 (ランダムハウス講談社文庫)

ブラン・マントー通りの謎 (ランダムハウス講談社文庫)

  • 作者: ジャン フランソワ パロ
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2008/11/10
  • メディア: 文庫



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