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2011-08-14 [篠原美季]

 夏休み中に読もうかと数冊買込んだのですが、いざ休みに入るとだらだらしてしまって読書ができません。まったく困ったものです。

 篠原美季さんの「聖キプリアヌスの秘宝〜欧州妖異譚3」を読みました。
 ー英国パブリックスクールの最上級生、ドナルド・セイヤーズは事故死した従兄弟の遺品である「杖」が届いてから悪夢に悩まされる。憔悴する親友を心配したオスカーは卒業生であるユウリに助けを求める。その頃、ユウリは魔を払うために京都に出向いていた。「杖」にまつわる魔法書と財宝を巡って人間達の欲望が渦巻く中、ユウリとアシュレイはスペインへと向かう。ー
 ユウリ達がセント・ラファエロを卒業してしまってから、少々退屈になってしまったシリーズですが、今回はセイヤーズが事件の核になっているので後輩達がゾロゾロと出て来ました。やはり彼等がいる方が面白い。今の状態は主要キャラがバラバラな場所に住んでいるし、年齢的に様々な現実問題も絡んでくるので妖精とか魔法とか言ってられない。特にシモンは現実に縛られている為にジレンマに陥っております。が、シモンの行動力と桁外れの経済力があれば枷にもならないのかもしれませんが。相変わらず魔法書などの蘊蓄は凄いです。少女小説とはいえこれを調べるだけでも大変だろうなと思います。ただ、ナタリーはやはり馴染まない。シモンの従姉妹ということはそれだけの名家だろうに、魔女だの秘密クラブだのそんなスキャンダルになりそうなことにのめり込んでいて良いのかい?

聖キプリアヌスの秘宝 欧州妖異譚3 (講談社X文庫―ホワイトハート)

聖キプリアヌスの秘宝 欧州妖異譚3 (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 作者: 篠原 美季
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/08/04
  • メディア: 文庫



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