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2010-03-06 [竹本健治]

 「デュラララ!!」に出てくる人達は皆どこかが歪んでいて、その最たる人が臨也さんなのでしょうが、波江と張間美香も相当歪んでいます。臨也さんの影に隠れちゃってるのと、臨也さんが「人ラブ!」なのに対して波江と美香が「誠二ラブ!」だから目立たないけれど。その誠二も結構やばいですけどね。シズちゃんをボールペンでぐさっと刺すシーンがアニメに登場。原作ではシズちゃんは酔っぱらっていましたがアニメでは素面?メスも刺さらないほどに硬いシズちゃんの身体をボールペンが刺せたのが不思議でしたが、原作者の「つぶやき」で、誠二が使ったボールペンは戦車が踏んでも潰れないというキャッチフレーズのボールペンと書かれていて納得してしまった。シズちゃん、刺された時は接着剤を買いに行くのではなくて、新羅のところに行こうよ。

 花粉症が全開になった所為か、病院が猛烈に混んでいました。待っている間に竹本健治さんの「ツグミはツグミの森」を読みました。
 ー美良濃高校天文部は夏休みに一週間の天体観測合宿を計画する。その観測場所は「ツグミの森」と呼ばれる学校裏手の深い森にあった。その森では32年前と合宿の前月に幼い少女が惨殺された現場でもあった。逮捕された容疑者は本当に少女を殺害したのか、暇つぶしのような推理ゲームに興じる部員達。そして合宿が始まったが、同じ頃超大型台風が接近しつつあった。暴風雨の夜、姿を消した親友を捜して学校にたどり着いた「僕」は、衝撃的な光景を目撃してしまう。ー
 出版時期が同じ頃だった所為か、綾辻行人さんの「Another」とよく比較されている本です。どちらも学園を舞台にしたホラー風味のミステリですが、ホラーとしての不気味さもミステリとしての衝撃も綾辻さんの方が凄かった。この「ツグミはツグミの森」は、割と早く真相が見抜けてしまうので、決着をどうするのかな〜と思いながら読みました。少女殺害事件も超大型台風も中途半端だったなあ。「僕」が目撃した光景の描写が少々しつこくて、確かにこのことが真相に深く関わってはいるのだけれど、ここまで書く必要はなかったのではないかと。

ツグミはツグミの森

ツグミはツグミの森

  • 作者: 竹本 健治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/29
  • メディア: 単行本



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