2009-03-11 [米澤穂信]
職場でお弁当を食べながら「いいとも」を見ていたら、ムッシュ・トルシエが出ていました。変わらないなあ、この人。今はFC琉球にいるとか。一緒にいた通訳の女性の話し方がミョーに面白かった。ムッシュ・トルシエの通訳になる人はちょっと変わった人じゃないと駄目なのか?昔、通訳をしていたダバディさんは今何をしているのだろう……。
「絡新婦の理」をせっせと再読する傍らで、米沢穂信さんの「春期限定いちごタルト事件」を読んでみました。米沢さんは元々ライトノベルの小説家さんらしい。この連作短編も殺人などではなく、学校で盗まれたポシェットの謎とか所謂「日常の謎」です(創元推理文庫は『日常の謎』が好きだな)。主人公である高校1年生の小鳩常悟朗君は、推理が得意なのですがかつてそのことが原因で大きな失敗をし、今はひたすら「小市民」を目指しています。ここで書かれる「小市民」とは、清く慎ましく決して目立たず、推理を人前でひけらかすなどもってのほかというもの。小鳩君には一緒に「小市民」を目指そうと約束を交わした小佐内ゆきさんという相棒がいます。恋人でもなく友人にしては微妙な関係の2人は、互いのことを互恵関係と思っている。ひたすら「小市民」を目指しているのに、何故か謎が降って来るというお話ですが、実は小鳩君も小佐内さんもそれなりに腹黒い。小鳩君の視線で語られる為、読者には小佐内さんのことがさっぱりわからない。一見、いつも小鳩君の背中に隠れて消えるような声で話す大人しい女の子ですが、かなり打算的でいいように小鳩君を利用しているように見えます。小佐内さんの本性も実はまったく「小市民」ではないのですが、彼女に萌えられるかどうかで評価がまっぷたつにわかれそうです。私は苦手だ。続編はかなり評判がいいので読んでみようかなとも思いますが、彼女の描写に苛つくので駄目っぽい。汀こるものさんの「双子シリーズ」同様、キャラ萌えできればハマるタイプの小説です。
「絡新婦の理」をせっせと再読する傍らで、米沢穂信さんの「春期限定いちごタルト事件」を読んでみました。米沢さんは元々ライトノベルの小説家さんらしい。この連作短編も殺人などではなく、学校で盗まれたポシェットの謎とか所謂「日常の謎」です(創元推理文庫は『日常の謎』が好きだな)。主人公である高校1年生の小鳩常悟朗君は、推理が得意なのですがかつてそのことが原因で大きな失敗をし、今はひたすら「小市民」を目指しています。ここで書かれる「小市民」とは、清く慎ましく決して目立たず、推理を人前でひけらかすなどもってのほかというもの。小鳩君には一緒に「小市民」を目指そうと約束を交わした小佐内ゆきさんという相棒がいます。恋人でもなく友人にしては微妙な関係の2人は、互いのことを互恵関係と思っている。ひたすら「小市民」を目指しているのに、何故か謎が降って来るというお話ですが、実は小鳩君も小佐内さんもそれなりに腹黒い。小鳩君の視線で語られる為、読者には小佐内さんのことがさっぱりわからない。一見、いつも小鳩君の背中に隠れて消えるような声で話す大人しい女の子ですが、かなり打算的でいいように小鳩君を利用しているように見えます。小佐内さんの本性も実はまったく「小市民」ではないのですが、彼女に萌えられるかどうかで評価がまっぷたつにわかれそうです。私は苦手だ。続編はかなり評判がいいので読んでみようかなとも思いますが、彼女の描写に苛つくので駄目っぽい。汀こるものさんの「双子シリーズ」同様、キャラ萌えできればハマるタイプの小説です。
2009-03-11 21:30
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